最近MediumというSNSを始めまして、もっぱらそちらの方ばかりを更新してしまっているのですが、三つ持っているブログの中でも一番コッソリやっているこの官能小説の感想書きだけが結構な更新頻度を保っているというのも、官能小説はとにかく読了するのに時間もかからないというのが大きく、そこへさらに電子書籍ともなれば目の負担も少なくて済み、リーマン仕事を終えて疲れた頭でもリラックスして読むことが出来るというのもあるでしょうか。
そんなわけで、最近はもっぱら仕事が終わったあと、クタクタの頭をクールダウンさせるために、ミステリ小説よりは官能小説ばかりを手に取っているのですが、そんな自分にとって非常にありがたいサービスだったのが、八月に始まったKindle Unlimitedでした。これのおかげで黒本の足利武志や倉田稼頭鬼といった素晴らしい作家を知ることが出来たし、感謝してはいるのですが、九月に入ってからラインナップが刷新され、寧ろグレードダウンしてしまったことから「何かヤバイんじゃないの、このサービス……」と感じていたこともまた事実。
そして十月に入り、今日の時点でKindle Unlimitedのページでフランス書院をキーワードに検索すると――リアルドリーム文庫の何冊かがヒットするだけで黒本はほぼ全滅。まあ、竹書房ラブロマン文庫はほんの少しだけ残っているようですが、我らがマドンナメイト文庫はこのサービスに入っていないし、黒本の読み放題がなくなってしまった今、自分には必要ないだろうということで本日解約した次第です。もっとも十一月まではサービスを受けることができるので、それまでに竹書房ラブロマン文庫の在庫だけでも読んでしまおうかな、――などと考えています。
色々な報道を見てみると、講談社は怒りの拳を振り上げ、ユーザーは激おこと、とにかく平穏無事にこのサービスが続く見込みは薄く、こうなるとそもそも読み放題サービスというもの自体が日本に定着しないことになるのではないかと危惧しています。自分がメインに使っている電子書籍のサービスはKindleではなく、Reader™ Storeなのですが、あちらの方で読み放題サービスを始めてくれればなァ、と願ってやみません。980円とかセコいことは言わず、3000円、5000円でもいいので始めてくれたら即入会するつもりです。二日で一冊、官能小説を読んだら十二分に元は取れますから。
ということで、当初からの目標通り、このブログも今後は黒本を自粛して、またマドンナメイトをメインに紹介する路線に戻すつもりです。